「あなたはなぜ宅建で30点前後の点数しか取れないのか?」
なぜ宅建のテキストを読んでも
その中身を明確に覚えることができずに、
30点前後の点数で不合格になってしまうのか?
その答えは・・・認識の省略
が起こっているからです。
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逆に、認識の省略というワナを回避することができれば、
1ヶ月の勉強で35点(合格点)を獲得すること
も不可能ではありません。
試験終了後は合格発表の日までぐっすり眠ることができます。
私自身、この認識の省略という現象を意識して
宅建試験直前の1ヶ月を過ごしたところ、
45点という高得点で宅建に合格することに成功しました。
もっとも、大切なのは合否であって、
高得点を取ったこと自体にはあんまり意味はないんですが、
自己採点が33点だった会社の同僚が「合格点は33点?それとも34点?」と
某掲示板を見ては心配で眠れない夜を過ごしている時、
私はテキストや問題集を処分するため近所のブックオフに足を運び、
リラックスしながら「ジョジョの奇妙な冒険」を立ち読みすることができたのは事実です。
直前期1ヶ月に、認識の省略を意識して宅建の勉強をしていたかどうか?
彼と私の違いはその一点だったのではないかと思います。
(ちなみに、同僚は1点差で不合格となり現在も合格できていません・・・)
認識の省略とは?
「は?宅建の勉強法だと思ってBlog記事を覗いてみたら、
認識の省略とか意味が分からないんだけど?」
はい。
ご説明させていただきます。
認識の省略とは、
「情報が入力されたのに、認識されなかった」
という人間の脳が起こす省エネ現象のことをいいます。
脳が一度に処理できる情報は限られているため、
認識を省略することで、エネルギーの無駄遣いを防いでいるのです。
ちなみに、脳が一度に処理できる情報が限られているのは、
心臓から送られてくる血液量が一定だからです。
学生時代、校長先生の話が一切頭に入ってこなかったのは、
アナタが悪いのではなく、心臓から送られてくる血液量の
不足が原因だったんですね。
話を宅建の勉強に戻します・・。
「楽々 宅建合格テキスト」という宅建のテキストを読む。
「土地区画整理組合」という文字としての情報をキャッチした。
でも、何らかの理由であなたの脳はそれを認識はしていなかった。
認識していない情報が記憶されることはありません。
記憶するためには、認識の省略という壁を
乗り越えなければならないのです。
宅建に必要な合格点は35点前後ですから、
最低でも35問の問題とそれに対する35 個の解答を記憶
しなければなりませんよね?
宅建に合格するために、最低でも35回、認識の省略を回避する必要がある。
ということは覚えておいて下さい。
認識の省略を回避するためには?
認識の省略を回避するたった1つの方法が、
- 出力する
です。
出力するとは、
書いたり、口に出してしゃべったり、思い出したりすることをいいます。
簡単に言えば、勉強した内容について、
実際に覚えているかどうか確認するということです。
「はぁ?そんなことですか?当たり前でしょ。とっくにやってるよ!」
はい。当たり前です。
当たり前にもかかわらず多くの人は
出力(覚えているかどうかの確認)が不十分なため、
曖昧な知識のまま試験会場に行き、30点前後の点数で不合格
になっているんです。
なぜか?
それは、出力という作業がツマラナイからです。
例えば、
宅建業者名簿と主任者登録簿の記載事項に変更があった場合
宅建業者の名簿の変更 | 取引主任者の登録簿の変更 | |
---|---|---|
いつまでに? | 30日以内 | 遅滞なく |
「業者が30日?主任者が遅滞なく?」という
生きていくために重要とは感じられないことを
覚えているかどうか、目をつぶって確認する。
これが出力ですが・・・
この「覚えていることを思い出す」作業ってかなり苦痛じゃありませんか?
なぜ宅建業者は「30日」なのか?
なぜ取引主任者は「遅滞なく」なのか?
人間の脳みそにとって、「理解できた」という納得感は快楽なので、
民法など理解が必要な科目の入力作業(テキストを読んだりすること)
を「楽しい」と感じる人は意外と多いんですね。
一方、機械的に暗記した内容、もしくは既に納得した内容について、
それを書いたり、口に出したり、頭で暗唱したり・・・
という出力作業には納得感というご褒美がないため不快感を感じる
のが普通です。
不快感を感じるから、出力をしない。
出力をしないから、認識の省略を回避できない。
「う〜ん、どっかで見たことはある気がするけど思い出せない」
この状態で試験日当日を迎えると、おそらく30点前後の点数になります。
理解を中心とした「楽しい勉強」では
出題者のイジワルな引っかけには対応できないので、30点前後の点数に落ち着くわけです。
5問免除の人は30点前後でも充分かもしれませんが、
そうでない人は間違いなく不合格。
合格を確実にしたいなら、やっぱり35点は欲しいところですよね。
しかし、
30点⇒35点
のためには、「覚えていることの確認」という
地味で楽しくない出力作業が不可欠なんです。
宅建試験で使えるカタチで情報を整理していく
であれば、宅建試験の直前1ヶ月でやるべきことは、たった1つ
「理解に逃げずに、”覚えているかどうか”ひたすら確認する」こと。
試験に出題される重要ポイントを覚えているかどうか、
それを「理解できなくても」1つ1つ丁寧に確認していく(=出力)だけ。
ポイントは、
「お客さんに教えたくなるようにまとめる」こと。
先にお話した通り、出力作業は退屈で不快感を伴うものなんですが、
ちょっとした工夫でその不快感を軽減することは可能なんですよ。
それが、「教えている自分をイメージする」です。
宅建の試験に出題される重要事項を
誰か(お客さんなど)に教えている自分をイメージして下さい。
教えることって人間の脳にとって強い「快楽」なので、
出力作業の不快感がかなり軽減されるはずです。
実際、不動産実務の場面で
「土地や住宅の不動産取得税は特例で3%なんですよ」
のように「数字で説明」できることは営業力という意味でも重要といえます。
そこで、次の3つの不動産実務シーンを想定して記憶を整理するのがオススメです。
- 契約締結の場面
- 造成工事をする場面
- 建築工事をする場面
不動産実務を具体的にイメージして宅建試験の重要事項を整理するのは、
数字等が記憶しやすくなるので直前期には効果的な勉強方法です。
また、解答テクニック(正誤のポイント)として・・・
- 「直ちに〜しなければならない」という選択肢はほぼ100%の確率で誤り
- 「有無にかかわらず〜できる」という選択肢はほぼ100%の確率で誤り
- 「必ず〜である」という選択肢は約80%の確率で誤り
- 「常に〜である」という選択肢は約70%の確率で誤り
- 「すべて〜である」という選択肢は約70%の確率で誤り
- 「〜に限って、××する」「〜は××に限られる」という選択肢は約80%の確率で誤り
- 「〜なので××である」という選択肢は約80%の確率で誤り
これらの裏ワザをアタマに入れておくことで、問題を解く時間の短縮に
つながるので直前期にサラッと覚えておくと便利ですよ。
宅建試験1週間〜1ヶ月前にオススメの参考書
直前期1ヶ月でオススメの参考書はこれです・・・
宅建士出るとこ予想合格るチェックシート(2017年度版) 1週間で仕上げる [ 木曽計行 ]
|
- 1週間でマスターできる「出るとこ予想」
- 2017年宅建合格のために厳選された50項目
- 記憶のための「赤シート」付き
- 直近の法改正には当然対応済み
- 合格点越えの正解枝的中多数
- 木曽計行先生(TACの宅建講座主任講師)
直前期のまとめという意味では最強のテキストじゃないでしょうか。
宅建合格に必要かつ十分な正誤のポイントがハッキリと
表というカタチで表現されています。
解説はあまり詳しくないので、勉強をはじめたばかりの人が
1週間で全て覚えるのは難しいと思いますが、
現在20点〜30点ぐらいの実力の人が直前期に使うには
最適の「宅建合格チェックシート」ですね。
使い方は単純で、問題集と併用しつつひたすら「出力(覚えているかの確認)」していくのみ。
- 予想問題集を解きながら「まとめノート」のように使う
- 専門学校の模擬試験の「まとめノート」として使う
- テキスト単体で「赤シート」を使って重要項目のチェック
コンパクト&分かりやすくまとめられているので、
「直前期に何をやって良いのか分からない」って人は購入を検討して
みて下さい。
併せて専門学校の公開模試を受験すればかなり短期間で仕上がりますよ。
大手専門学校の公開模擬試験の日程(2017年)↓
- TAC 2017年合格目標 9/27(水)~10/1(日)(3500円)
- LEC 9月上旬〜10月上旬(3240円〜(ファイナルは2700円〜))
- 大原 9月13日〜10月1日より順次(2000円)
全部受験したとしたら約9000円ですね。
どれか一つは「会場」で受験することをオススメします(^^)